まだら猫の毎日明るく元気よく日記

生活について書きます。

無題

高校生の時の二の舞にならないよう、気をつけよう。音楽にのめり込み過ぎて(しかも上手くならなかったことがメンタルをずたずたにした)学業は疎かになり、学校も休むようになった。神経症的になり、死の淵を這いずり回るような(今思えばだが)生活だった。現役での受験はあきらめて、なんとか卒業したのだった。

そんなリスクを冒してまで音楽に取り組むことは賢い選択ではない。生きていかなければならないし、毎日練習だけしていればいいという状況ではない。掃除をする、洗濯をする、図書館の本は期限までに返す、友達との約束は守る、オケの曲も譜読みをする、仕事もちゃんとする、早寝早起きをする、読書もする、過度な飲酒はしない、親の健康にも気を使う。そういった、人としての生活が成り立って、初めて真剣に練習に時間を割くことができるのだ。そこが崩れてしまったら、もっと厳しい未来が待っている。

昨日は高校のときの友人らと飲んでいた。今年の夏にカルテットをやっためんつ、昨年はピアノカルテットをやっためんつ。来年の演奏会の曲出しなどをした。幸せな時間だった。こういう時間を積み重ねること。

ちゃんと続けていたら、中3でショパンスケルツォは弾いていたか。でも、高校に入ったら僕はオケに虜になっていたし、その熱量をピアノに振ることは選択肢になかった。それが20代の後半まで続いた。なんどなぞっても、これ以外の選択肢があったとは思えない。

これまでで一番暑い夏、人生で一番ピアノを弾いた夏になる

母親からやらされている音楽から抜け出るために、新しい楽器を始めたかった、という気持ちは覚えている。でも結局、ここに戻ってきた。
「この子は筋がいい」と父に話していたそうだ。

今なんだな。今、後悔ないように、めいっぱい練習しよう。

シューマンのop17に取り憑かれた夏