遅めの起床、近所を5キロほどランニングし汗を流してから朝食をとる。
1月に入ってから何冊か本を読んだ。
FUTURE INTELLIGENCE これからの時代に求められる「クリエイティブ思考」が身につく10の習慣
- 作者: スコット・バリー・カウフマン,キャロリン・グレゴワール
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2018/04/21
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
人はどんな人生を歩もうとも、「心の中の私的な世界では、過去がどうであったか、そして未来がどうなるかについて独自のビジョンを描いている。想像の世界で、現実とは異なるもう一つの時空を形作っている
最近の調査では、 遊ぶことの多い大人はストレスを感じにくく、ストレスをうまく扱い、人生により満足し、より多方面で成功を手にしていることが示唆された
心理学者のロバート・バレランドらは、情熱を「調和的」なものと「強迫的」なものに分けた。この分類の重要な点は、彼らが情熱を個人のアイデンティティへの「取り込まれ方」によって区別したことだ
スナイダーは、希望はダイナミック・コグニティブ・モチベーショナル・システム(動的な認知による動機づけシステム) であり、 感情に認知が従うのではなく、認知に感情が従う ことを示唆した。
科学は、 孤独な内省の時間がクリエイティブ思考の糧になることを裏づけた。 孤独に耐えられる能力は、成功したクリエイターに共通して見られる特徴だ。
内なる世界と外の世界を巧みに行き来することは、新しい時代を生きるために必要な、最も大切な資質のひとつなのだ。
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- 作者: ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド,上杉周作,関美和
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2019/01/11
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
世界の人口のうち、極度の貧困層の割合はここ 20 年で半減した。なんとすばらしいことだろう。わたしが見てきた世界の変化の中で、最も重要なものだと言える。
時を重ねるごとに少しずつ、世界は良くなっている。何もかもが毎年改善するわけではないし、課題は山積みだ。だが、人類が大いなる進歩を遂げたのは間違いない。これが、「事実に基づく世界の見方」だ。
「途上国」や「先進国」という言葉を使うとき、人々の頭の中にあるのは「貧しい国」と「豊かな国」ではないだろうか。「西洋諸国」と「その他の国々」、「北国」と「南国」、「低所得」と「高所得」という言葉も使われるが、単語自体にあまり意味はない。それぞれの言葉が、人々の頭の中になんらかのイメージを植え付けることがポイントだ。
わたしが思うに、人はドラマチックな本能のせいで、何事も2つのグループに分けて考えたがるからだろう。いわゆる「二項対立」を求めるのだ。良いか悪いか、正義か悪か、自国か他国か。世界を2つに分けるのは、シンプルだし直感的かもしれない。しかも双方が対立していればなおドラマチックだ。わたしたちはいつも気づかないうちに、世界を2つに分けている。
このような両極端な例は興味をそそられるし、分断本能が刺激されて話に引き込まれてしまう。しかし、真実を理解するにはほとんど役に立たない。いつの世にも、大金持ちや極貧の人がいて、最高の政権や最悪の政権が存在する。でも、両極端な例から有益な学びは得られない。大半の人はその中間にいて、両極端な例はほとんど当てはまらないからだ。
事実に基づいた世界の見方を身につけるにあたってのいちばんの障害は、自分の原体験のほとんどがレベル4から来ているということだ。そしてそれ以外の体験は、非現実的で極端な出来事を好むマスメディアのフィルターを通して得たものだろう。
統計を読み解く際には、「数値の差が 10%程度かそれ以下である場合、その差を基になんらかの結論を出すことには慎重になるべき」と覚えておこう。
教育を受けた母親が増えると子供の数も減り、子供ひとりあたりの教育投資が増える。
なぜ、自然災害で亡くなる人がこれほど減ったのか。それは、自然が変わったからではない。ほとんどの人が、レベル1から脱出したからだ。
規制が厳しくなる理由の多くは、死亡率ではなく恐怖によるものだ。
世界中で、子供の生存率が伸びている原因を調べてみると、「母親が読み書きできる」という要因が、上昇率の約半分に貢献している。
まとめると、レベル1やレベル2の医療環境を改善したいのであれば、いきなり立派な病院を建てる必要はない。そんなおカネがあったら、真っ先に初等教育・看護師教育・予防接種を充実させるべきだ。
人類は、以前よりも多くの命を救えるようになっている。これは紛れもない事実だ。しかし、数字を比べようとしなければ、それに気づくことすらできない。
人間はいつも、何も考えずに物事をパターン化し、それをすべてに当てはめてしまうものだ。しかも無意識にやってしまう。偏見があるかどうかや、意識が高いかどうかは関係ない。人が生きていく上で、パターン化は欠かせない。それが思考の枠組みになる。どんな物事も、どんな状況も、すべてをまったく新しいものとしてとらえていたら、自分の周りの世界を言葉で伝えられなくなってしまう。
認識を切り替えるには、できるだけたくさん旅をすることだ。