たもたそ日記

生活について書きます。

無題

だいぶ弾けるようにはなったと思う。そういう感覚を覚える都度、たしかに、かつてはこの様に弾いていたかもしれない、という気持ちになる。今よりも考えることが少なく、CDで聞いた唯一つの音源を元に弾いていた頃のこと。あるいは、今の方が出している音はより豊かかもしれない。そうかもしれないな。取り組めば取り組むほどより難しさが増していく、と言えばそんなことは当たり前だと言われそうだが、通常は練習を積めばより少ない労力で楽に弾けるようになると思いがちだ。しかし実際はその逆だ。新しい感覚に身体が開くようになり、新しいことに気づくことで更に難易度が高まっていく。それが芸術と言われればそれまでなのだが。

もっと、人と違う言葉を持って語れるようになりたい。音楽は人間の言語よりも豊かだ、という言葉はよく聞くが、正直、それがどう豊かなのか、ありありと現前させることが出来なかった。だが確かに今その取っ掛かりの部分に足を踏み入れた自覚がある。人と違う呼吸で、違う言葉で語ること。まだ知らない呼吸の仕方を学んでいる。