まだら猫の毎日明るく元気よく日記

生活について書きます。

無題

文体とは呼吸の問題だと言われる。呼吸の問題だとすれば、それは身体の問題である。言葉の問題であると同時に、音の問題でもある。リズム、と安易に言いたくはないが、音のイメージがある。まとまった一つのパラグラフから発せられる音のイメージ。村上龍のイメージ、江國香織のイメージ、漱石のイメージ、村上春樹のイメージ、西尾維新のイメージ。ある部屋にすっと案内され着席し、その空間の中で読んでいる、というイメージ。

核になる身体性、というイメージ。作曲家独自の音のイメージ。イメージの領域に関わること。
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そのイメージは共有、され得ない。通常、「音楽に共感する」と言う時にはイメージが共有できているかのように感じるときに抱く感想だ。解釈、というと理性の働きであるかのように感じるが解釈にもイメージが関わるものだから。