たもたそ音楽日記

ヴィオラとピアノ、音楽以外のことも書きます。

佐藤友亮『身体知性』メモ

内田樹先生が答える「道徳的であること」

「もう死んでしまった人が今ここにいて、僕のしていることを見て、何と言うだろうか」また「まだ生まれていない未来の世代が僕のやったことを知ってどう思うだろうか」というように時間を過去・未来に伸ばしていって、「もう死んでしまった人」「まだ生まれてない人」たちを証人として召喚して、現在の自分の行動についてあれこれご意見いただく態度のことを「道徳的」と言うのだと僕は思います

レヴィナスの正義と慈愛の議論

正義の執行を動機づけるのは、不正によって苦しむ人たちに対する共感である。厳正な裁きを求めながらも、加害者の個別的な事情を知ると、減刑の嘆願をする気持ちが生まれることもあるが、これは矛盾しない。それは時間差があるから。被害者に対する惻隠の情に動かされ正義の執行を求める。一度適切な裁きが下された後は、被告人の事情が勘案される。この時間の順序は動かしてはならない。この時間の流れの中に並べることで、正義と慈愛は両立する。

アントニオ・ダマシオのソマティックマーカー仮説

人間の意思判断には、感覚刺激に対して身体的に反応する回路が重要な役割を担っていて、感覚刺激に対する身体反応が、論理的思考の重要なサポートを務める目印として働いているというもの。身体なくして感情は生まれない。

アントニオ・ダマシオ『デカルトの誤り』

人間の合理的判断には感情が重要な働きを担っている。感情はソマティックマーカー回路の働きを介して人間の判断を補助している。前頭葉前頭前皮質な感情とソマティックマーカー回路の機能において重要である。感情を形成する情動は身体反応である。ゆえに人間は身体なくして合理的判断を行うことができない。(脳損傷患者フィネアス・ゲージをひきながら)

結末が不確かで重要な選択を迫られた場合にこそ、身体感覚的判断が重要。

HPI

「あらゆる分野における一流の行為者は、リカバリーするためになんらかのルーティンを行なっている」スポーツ以外のパフォーマンスにおいては、身体活動、とくに心肺機能トレーニングがリカバリーに重要な意味を持っている。

不動智神妙録

「心を忘れきって、万の事をするのが、上手の位なり。(総てを忘れ去ってことをおこなうのが名人上手といわれる人なのです)

自我意識の縮減